母の味を訪ねて三千里。
miine さんのじゃがいもチヂミのレシピをきっかけに、子どもの頃に食べた「じゃがいものお焼き」を再現していきます。
ポイントはふたつ。①ザクザクした食感と、②少しエグい感じの味を目指します。
ボクが小さな頃には、金属製のすり金で、じゃがいもをすっていました。指まで削り落としてしまいそうで怖かったのを覚えています。
これ、手がかりだろうと思いました。
ところが、おろし金、家庭用品を扱うお店を数軒回りましたがありません。どれもこれもおしゃれすり下ろし器ばかりです。
イオリちゃんの紹介で、広島市中区堀川町、広島パルコ近くの中村屋さんでおろし金を買いました。
銅製の手打ち商品もありますが、かなりお高いので、ステンレス製の機械加工品(1,580円・税込)を買いました。
使い方も教えてくださいましたヨ。
すり金に、上下運動ですり下ろすと「粗く」、回しながらすり下ろすと「細かく」下ろせるとのことです。
ザクザクした食感は、粗く下ろしたに違いないとひたすら上下、上下で下ろします。
指がー指がー、あの感覚もよみがえって来ます。
そして、そうそう、すり下ろすとこんな風にじゃがいもが黒く変色してたよ。懐かしい。
ボクの元々持ってるセラミックのすり下ろし器だと、黒くならないのはナゼ??
黒い汁を残したまま、
小麦粉と片栗粉を大さじ1ずつ、お塩 小さじ1/2、生卵1個を入れます。
後は、かき回して、生地の出来上がり。
そうそう、この色。覚えがある。
あとは、ごま油をなじませた鉄板にお玉ですくった生地を流して焼きます。
ちょっと、上手になったかな。
両面、ちょっと強火でいい焼き色になるまで。
いい香り。じゃがいもなのにね。
ちょいとつまめる大きさがいい。
一口食べると、ザクザクという感じではないけど、そうそう、この食感。
そして、舌先に痺れる感じがあります。「エグい味」という表現は適切ではないとここで思いました。
だけど、このちょっとだけ痺れる感じが懐かしい。
すり金でおろした、あの黒い汁はアクなのかな。そのアクがこの痺れる感じにつながるのかな。
懐かしくて、オタフクソースをかけて食べてみた。
「どうして父ちゃんがおらん時にごちそう作るの?」と言ったあの味が再現できました。
イオリちゃんは、ノーコメントでした。
家庭の味ってそんなものです。
さらに「じゃがいもをすり下ろして作る料理」をボクらの定番料理とするために、旅を続けます。
いよいよ明日でシリーズ完結です。
【調理日】
2020年5月23日
【じゃがいもチヂミ】
オリジナル レシピ
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