7月13日は「もつ焼きの日」です。
肉の内臓・骨・皮・脂肪の有効活用や広報活動を行う「日本畜産副産物協会」が制定しました。
7(な)1(い)3(ぞう)が由来です。
もつ焼きの日に向けて、ずっと行きたいと思っていた広島市南区皆実町「ホルモン焼きうどん 一力」です。
駐車場はこの左手に2台分あります。2台の前にもスペースがあり、一声かけて横付けすれば3台までいけます。
このお店の女将さんは、ホルモン焼きうどんの本場、兵庫県佐用町で最も古くからある「一力 本店」さんの三代目です。
広島に住み始めてから、広島市の「平成25年創業チャレンジ・ベンチャー支援事業」を受けて、この地で開業したそうです。
この紙筒、お手拭きです。珍しい形ですね。店内にこのお手拭きのディスペンサーがありますよ。
広島でホルモン焼きうどんを受け入れてもらえるかどうか最初は心配したそうですが、同じ鉄板文化、やってみようと思ったそうです。
最初に、ホルモン、キャベツ、ねぎを炒めてからうどんが入ります。
湯気が立ち上って、香りが一気に広がります。
なんて言えばいいんだろう、すごく芳しい香りです。
香りを胸いっぱい吸い込む間に、あっという間に出来上がります。
ボクらは「ホルモン焼きうどん」850円(税込)を注文しました。
写真は、「うどん一玉」150円(税込)を加えた「ホルモン焼きうどん 2人前」1,850円(税込)です。
このうどんは、佐用町で唯一の製麺所「平谷製麺所」から取り寄せているそうです。
『広島市にもたくさん製麺所があるから、作ってもらえば同じものができるのかもしれないけど、ご当地を名乗るにはやっぱり平谷製麺所を使うべきなんだと思う』と女将さん。町唯一の製麺所の経営を応援する意味もあるのでしょうね。
佐用町の人口はどんどん減少していて、町には産婦人科も無くなったとか。だから、出産などはお隣岡山県まで行かなくちゃいけないそうです。
代々受け継ぐ「つけだれ」。そう、佐用町のホルモン焼きうどんは、このつけだれにからめていただきます。
つけだれをからめずに食べてみてもすごく美味しいって、イオリちゃんは言ってます。
平打ちのうどんです。確かにこのうどんでなきゃ、この味は出せないでしょうね。
唐辛子もあるよって、教えてもらいました。
韓国の唐辛子だから、辛くないよって。つけだれに加えると香りがプラスワンです。
一人前100gのホルモンは甘い。
ホルモンが苦手な人も、ここなら食べられるそうですよ。新鮮なホルモンを仕入れられるのでしょうね。
鉄板は火が入ったままなので、当然、うどんが焦げる。その焦げがうんまい。
女将さんがコテで時々ひっくり返してくれます。このおこげを食べながら飲む酒は旨いって。だけど、開店当初は『広島といえば麺類は締めぢゃ!!!』と怒られたとか。文化の違いって面白い。
モツなので冷めると美味しくないからという理由で、開業当時はお持ち帰りを断っていたそうですが、2年目からOKとしたそうです。
どうしてかというと、カープのテレビ中継を見ながら、家で食べたいという広島県民独特のこだわりに気づいたからだそうですよ。
だけど、この日もお持ち帰りのお客さんがいましたが、『お持ち帰りの時は、お鍋を持ってきてくださいね。』とのことです。
慣れたお客さんは、フライパンを持ってくるそうです。
お持ち帰りも、おこげをつけるかどうか聞かれます。どうして知ってるかと言うと、このお持ち帰りのお客さんのホルモン焼きうどんを焼くところを最後までスーハーしてたからです。ふふ…結局、9人前のホルモン焼きうどんをスーハーできた!
ちょうど、ボクらが帰るときにはお客さんも切れて、女将さんに見えなくなるまで見送っていただきました。
女将さんが過ごした、佐用町に行ってみたいねと二人で話しながら帰りました。
ささ、明日7月13日はもつ焼きの日です。もつ焼いて食べよう!
【ホルモン焼きうどん 一力】
電話番号 082-256-7138
定休日 水曜日、第3金曜日
月曜日は昼のみ営業
営業時間 11:00〜14:00 18:00〜21:00