お好み焼き店の店舗数は大阪府がダントツ1位も、人口あたりにすると広島県がぶっちぎりの1位なんですね。
それは近所のお店のことが多いですね。
まさにご近所から愛されるお店、
南観音の住宅街、大通りから一本裏手に入ったお好み焼き店「ともだち」へ行きました。
暖簾が出ているから営業中だと分かるものの、入り口はすりガラスで中の様子は分からず。
馴染みの店でなければ、ちょっと入りにくいですね。
その暖簾が内向きにかけられていました。ミツワソースのお店ですね。
何かのまじない?とも思いますが、
飲食店では「準備中」や「店じまい」を表すサインだったりすることもあるそうです。
ガラガラと引き戸を開け、中に入ると…
お客さんがひとり、お好み焼きを食べていました。
焼き手のおばちゃんはいません。
どこかへ行ってたみたいで、間もなくおばちゃん帰ってきました。
おばちゃん店「あるある」ですよね。
「初めて?来ちゃったんかな、顔がすぐには覚えれんけぇね。」から始まり、
柔らかく、優しく、面白く語りかけてくれるおばちゃん。
聞けば、傘寿を過ぎたそうで。
「お客さんからは、あと5年は頑張れ言われるんよ。」だって!
「どうしてこの店を知っちゃったん?」と聞かれました。
そうだよね。駐車場もない住宅街のお店に来るお客になんで?と思うのは普通のことです。
ボクは即答「オムそばを出す店だと知ったからです。」
そう、今は無き「ふくちゃん」のオムそばロスから、未だオムそばを探す旅の途中なのです。
暑い中、来てくれてありがとうね、とおばちゃん。
いや、おばちゃんこそ暑い鉄板を前にお好み焼いてるじゃん。
「私は仕事じゃけぇ。」
おばちゃんのお好み焼き、仕事でする値段じゃないよね。安すぎるじゃろ。
ボクら「お好焼(そば入)」600円(税込)を注文しました。
袋麺のそばを広げ、天かすと一緒に焼き始めます。
あれ?初めて見る焼き方だなと思ったら、いわゆる広島のオールドスタイルで焼いていきます。
生地を伸ばし、焼いたそばを置いて、キャベツ、細もやしをのせてさらに天かす。
その上に豚肉を3枚。生地を垂らしてひっくり返してじっくり焼く。
焼ける間に、カープ談義。
これまた「あるある」ですが、ほとんどカープのことが分からないボクに対して、カープ談義できます!のイオリちゃん。
テニス、相撲、野球となんでもオーライなんです。
焼けたところで、もう一度ひっくり返すと豚肉が上になります。
そこへソースを塗って、鉄板に卵を広げて、上が半熟の状態でお好み焼きに被せます。
ここがテクなんだと思いますが、綺麗に被さる!見ててビックリ!!
青のり、ごま、青ねぎをのせ、ソースをかけまわして出来上がりです。
生地がクリスピーで、玉子からキャベツ、そばの一体感が素晴らしい。
一体感というのが、これぞ広島のお好み焼きだと思える味で、広島で生まれ育ったけど、これほど美味いお好み焼きは数えるほどしか食べたことがない。
このブログも一時、
ふくちゃん日記になったように、
これからは、ともだち日記が綴られるでしょう。
本来の目的「オムそば」600円(税込)はテイクアウトしました。
青ねぎかけない方がオムそばらしいだろうけどどうする?…と聞かれて「かけてください」とお願いしました。
持ち帰る間にネギがくたっとしましたが、できたてはさらに綺麗でした。
オムそば、オムそば言いながらなんですが、目の前で焼くオムそばを見るのはこれで2回目です。
卵は2個使い、お好み焼きと同じように鉄板面だけしっかり焼き、上側は半熟なのをぱふっとのせます。
オムそば目当てに来たボクらにおばちゃんは「あなたが望むオムそばじゃないと思うけど、これが私なりのオムそばよ」って。
確かに、ふくちゃんのオムそばとは別物だけど、おばちゃんがお好み焼きを焼く様子を見て、おばちゃんのオムそばを食べたいと思いました。
だから、これが良いです。
その日の夜に。
追い青ねぎして、イオリちゃんと半分ずっこして食べました。
温め直しても美味い。
お店で食べるのはオムそばとお好み焼き、迷うね、きっと。
日曜日と水曜日、祝日が定休日です。
5年と言わず、末長くお店を続けて欲しいなぁ。
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【訪問日】
2023年7月22日
【お好み焼 ともだち】
住 所 広島市西区南観音一丁目5-45
電話番号 082-291-3744