ふくべ三は、湯来町の古民家で週に二日だけ営業する完全予約制の蕎麦屋です。
10月に予約した段階で、2か月半待ちでした。ボクにとって、人生初の予約待ちとなりましたヨ。
何の案内もない、田舎道を上がっていくと、古民家の軒先に暖簾がひらりと。これが目印です。
縁側に炬燵の一席があります。掃き出し窓から景色を眺めながら食事をいただけます。
目の前は、このお店で使うソバ畑が広がっています。
ボクらは、二席あるテーブル席に案内されました。
ここの右手が厨房なんですよ。硝子戸で仕切ってあるだけなので、女性店主が調理する様子が直接感じられます。まさに目の前で調理している。
最初に手摘みのお茶が出されました。
出される料理は、しっかり説明されます。このお茶も説明されたんだけど、もう覚えていない😅
こちらのお店のメニューは「お蕎麦のコース」2,000円(税込)だけです。
こうして、今日のお蕎麦とお料理の献立が記されてます。
最初に「石臼手挽きそばがき」が出されました。
「塩」と「味噌」でお召し上がりくださいって。
岩塩のようなガリガリとした食感あるお塩と味噌でシンプルにいただきます。
営業日の朝に石臼でホントに手挽きしているって。お店入ってすぐ左手に石臼が2基据えられていて、使っているんだって。
このそばがきは、すごく柔らかく仕上げてあって、箸でスッと切れます。口に入れるとなめらかな食感です。確かにこれ、お塩と味噌ですごく楽しめます。
次に「赤芽里芋・ぜんまい・人参・れんこん・かぶ・芽キャベツ・ラディッシュ・春菊・干椎茸 野菜盛」です。
すごくきれい。食べるのがもったいないな。
食べてみると、ぜんまい以外は薄味に仕上げてあって、それぞれの野菜そのものの味がすごく分かります。野菜って、こんなにもそれ自身が美味いもんなんだね。ぜんまいだけ甘辛く煮付けてあります。
「玉子焼(砂谷コッコ村卵)」です。
砂谷(さごたに)コッコ村は、平飼いの自然養鶏場です。
http://www.instagram.com/sagotanicoccomura/
辛味大根おろしと蕪の葉が添えてありました。箸でグッと切ると、ほんわか湯気の上がる熱々玉子焼きです。関西風の塩とだし汁で仕上げてあります。
厨房からちゅるちゅる音がするなと思ったら「山野草そば粉天ぷら」でした。
そばがきと同じお塩が出されているんだけど、塩はいらない、そのままいただくだけで美味しい山野草の天ぷらです。
そば粉で揚げてるからかな、すごくサクサク食感に仕上がっています。
山野草のひとつひとつを紹介してくれたんだけど「ユキノシタ」「ヨモギ」を覚えているくらいでね😅
山野草も摘んでくるんだろうな。根から葉の先まで使ってあるものもあって、すごく手間モノだよね。
「十割そば」です。
同じく、ふんわり雪玉みたいに仕上げた辛味大根おろしが添えられます。
わさびじゃなくて辛味大根は、そばを引き立てる美味しい薬味ですね。
十割そばは、細く仕上げたものと、
太く仕上げたものが出されました。
イオリちゃんは、太い方が好みだって。十割そばなのに、どちらもすごくツルツル食感でした。
ボクは、細い方はめんつゆがしっかり絡むので、これはこれで良いと思いました。
やがて、そば湯が用意されます。
そば好きな方はそば湯は必ずって言いますよね。
それほどとろみのあるそば湯ではありませんでした。
そばつゆを割って飲んで、その後ストレートでもいただきました。何だかホッとする味でした。
最後に、お茶が改めて出されて甘味です。
「紫豆煮・干柿・柚子」です。
紫豆煮で肩透かしを食らったような感じでした。
どうしてって、甘味に豆ですよ。
甘く仕立ててあって、それでいてくどく無い。干し柿も果肉の水分をしっかりと抜いてあって、一口だけで幸せ幸せ。
手前にあるのが「フユイチゴ」です。
ひとつひとつ摘んでいただきます。フルッと外れて、口に入れるとイチゴとおんなじ「種つぶ」の食感を感じる甘酸っぱいイチゴでした。初めていただいたけど、これいいですね。
完全予約制というだけあって、店内はすごく静かです。
入店時に手指消毒して、検温してもらいます。食事の時以外はマスクを外さないことと、大声で話さないことが入店条件でした。
お店の前がソバ畑で、ソバの花咲く頃にぜひ来てみたいと思いました。
ソバは育てたことがないから、どんな作業があるのかな、興味あります。
駐車場が分かりにくいのですが、こんな感じです。
入店してカウンターに置いてあるので、分からなかったらとりあえずお店で聞いてみてください。
お蕎麦とお料理、すごく楽しめました。子どもには分からない味だけど、大人限定でオススメのお店ですよ。
ごちそうさまでした‼︎
【訪問日】
2020年12月13日
【そば家 ふくべ三】