お盆に里帰りしたイオリちゃんから今年も精霊馬(しょうりょうま)の写真が届きました。
すごく艶々とした野菜。
イオリちゃんの里では、お盆にこうやって精霊馬を作ってご先祖様をお迎えするんだって。
ボクは母と墓参りへ。
母はしばらく会わないうちに、すっかり衰えてしまって、墓所の段差も上がれなくなっていました。
いつもは母が準備する墓掃除の道具も揃えていなくて、急遽ボクの首に巻いていたタオルで掃除しました。
母は上がれない段差に腰掛けて、花の準備をしていました。
花の準備をしながら、コレラが大変じゃ、でも、コレラで死ぬのは嫌じゃ、コレラで死んだら末代まで「あの人はコレラで死んだ」と言われる…と、おそらく、新型コロナウイルスのことを言ってるんだろうなと思いながら聞いていました。
いつまでも、気づかないので、「コレラじゃなくて、コロナでしょ。」と教えても、パッとしない様子でした。
テレビが友達と言ってる母ですが、本当に、「コロナ」は「コレラ」に聞こえているのかもしれません。
イオリちゃんが里の味を持って帰ってきました。
精霊馬はー?と思ったけど、それは食べないそうです。そんなこと考えたこともないそうです。地域ごとの風習って、面白いですね。
でも、当たり前か。ご先祖様に、また乗って帰ってもらわないといけないものね。だけど、なんだかあの艶々野菜、もったいない。
まず、そうめん南瓜。
湯がくとそうめんのように繊維がほぐれるんだけど、角切りにして加熱せずに酢漬けにしてます。口に入れるとホロホロとほぐれます。
次に野菜のピクルス。
セロリを食べたことがないボクのためにチョッピリ入れてくれました。セロリ、好きでした。おいしい。
最後に、南瓜といなり寿司。
南瓜の皮が硬くて、大苦戦してたけど、焼き上がった南瓜は皮も柔らかくて美味しい。
いなり寿司も姉妹で詰めたんだって。手前の太いのが姉ちゃん、奥の小さいのがイオリちゃん。
ワイワイ言いながら詰める姿が目に浮かぶようでした。