「名陶カフェ チアス」の記事にコメントを寄せていただきました。
移転先のチアスを見つけたと。
ボクらも、移転後のチアスには行けていないので、気にはなっていたのですが。
それ以上に気になるよ。レコードバー野中サンハウスって何だ?
早速、行ってみた。
野中サンハウスさんは、レコードを聴きながらお酒の飲めるお店です。
一人だけお客さんがいらっしゃって、ブルースのライブアルバムをリクエスト中でした。
あらかじめ電話してから入店したボクらに『初めてですよね。』って店主さん。「チアスにコメントいただいた…」ではじめましての挨拶をしました。
店内右手には、レコードが山のようにあります。意外だったのは、シングルレコードがたくさんあることでした。
『シングルなら、3分程度で終わるから、お客さん同士もリクエストを待てるでしょ』って、なるほど!
ボクはエビスのブルーを、イオリちゃんはエビスのホワイトをいただきました。
このお店、上質な泡を生み出すマル秘のマッシーンを持ってます。
全てのレコードが日の目を見るようにって、「今週のお誕生日」って集めたシングルレコードがカウンターに置いてあります。
このカゴを見るだけでも楽しい。
あれ、懐かしい。シカゴの長い夜だよ。
リクエストしました。店主さんが長い夜のエピソードを話してくれる。
そうすると、話に花が咲くよ。
レコードプレイヤーに、アンプスピーカー。機械に詳しくないけど、すごくいい音が響きます。
レコードごとに、音質の調整もしてくれて、ベストな状態で聴けるようにしてくれているんだと思う。
イオリちゃんと店主さんのやり取りの中で、荒井由実の翳りゆく部屋を選んでくれました。
子どもの頃には、ヘンテコな声だと思っていたユーミンの声、今はすごく好きだし、この声で歌が完成するんだろうな。
店主さんのオススメ、キンミヤ焼酎の抹茶粉末割り。
この抹茶粉末は、店主さんブレンドでちょっとだけ甘いモノを混ぜてるそうです。
スッと飲めるから、ほどほどにねって。
うん。ここに来たら、ぜひ飲んでほしい。
やがて、店主さんが本物の蓄音機のふたを開いてくれて、ゼンマイを巻き始める。
ゼンマイの仕組みを知らないお客さんに教えるために、プルバックのミニカーが置いてあるんだって。
蓄音機は、電気仕掛けじゃないから、音を増幅する仕組みがおもしろい。
レコードのアーム、すごい重量です。グッと押さえつけて、音を拾い出す。
だから、1回再生するごとに、針は交換するんだって!
貴重な針を。これは、再生後の針です。
だから、蓄音機には、針をしまう場所があるわけです。
トムとジェリーのジェリーがよくここに落っこちて、お尻を押さえながら飛び上がってたところ。
再生中に、あれーゼンマイの巻き方が甘かったな、って店主さんが巻き始める。
そうすると、回転が安定する。
あっという間に時間が経過する。
すごく楽しいお店でした。お酒を飲みながら好きな音楽を聴くって、こんなにも贅沢な時間だったんだ。
大人の楽しみです。
こちらの店主さん、ラジオ番組のゲストに招かれるなど、この世界では有名な方のようです。
それから、帰り際に店主さんが原田知世さんの魅力について語りはじめたのですが、また次回のお楽しみに取っておきます。
ーつづくー
【訪問日】
2020年8月20日
【レコード・バー 野中サンハウス】
電話番号 080-9143-7292