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黄泉の国への入り口 黄泉比良坂

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広島ブログ

 

島根旅2日目

 

昨年(2023年)10月放送の NHK「ドキュメント72時間」で知り、いつか行きたいと思いました。

島根・黄泉比良坂 あの世との境界で - ドキュメント72時間 - NHK

イオリちゃんもこの場所は知らなかったそうで、二人で初訪問です。

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広島ブログつながりの「美しく歳を重ねるために」の fan さんも同じ番組で興味を持ち、この春に訪れています。

黄泉比良坂(この世とあの世の境界)・天国への手紙を入れるポスト|美しく歳を重ねるために

これを読んで、ますます行って確かめたくなりました。

 

細い坂道を上がると駐車スペースが開けます。

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そのすぐ側に東屋があります。

この場所の謂れなど書かれたプリントが引き出しに収められており、持ち帰ることができます。

 

ボクら以外には二人連れの外国人観光客がいました。

徒歩で来ていましたが、何を手掛かりにここへ来たのだろう。

この場所で話しかけるには、はばかれる雰囲気があります。

 

小道を上がると、池があります。
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ここの鯉にエサをあげる様子が番組に出ていました。

ご主人が3年前に亡くなり、今はご婦人だけで毎日お参りするついでに給餌するそうです。

「亡くなった夫は、いつも自分の側にいると思う」という言葉が印象に残りました。

 

ここは古事記に登場する坂「黄泉比良坂(よもつひらさか)」です。
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イザナギイザナミ神話の舞台です。

黄泉比良坂|この世とあの世の境界? 古代出雲神話のミステリースポット|出雲テラス|エポラコラムサイト

↑↑「黄泉の国と現世の境」について分かりやすいコラムです。

 

1940年(昭和15年)に皇紀二千六百年記念事業として当時の揖屋町長が建立した石碑があります。

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「神蹟黄泉平坂伊賦夜坂傳説地」と彫られてあります。

黄泉の國の醜女達に追われ

ここに逃れてきたイザナギ命は

桃の実を投げつけ退散させた

最後にイザナミ命自ら追いきたり

大岩をもちて塞ぎ

生の國と死の國の境となせり

千引の大岩なり

これより西二百米に道祖神あり

追谷坂と呼ぶ急坂を下れば

揖屋付谷に通ず

又東四百米に峠あり

夜見路超えとて

中意東馬場に通ずる古道あり

  ここの神を

  塞坐黄泉戸大神なり

(石版の説明より転記)

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現世とあの世の結界の大岩

「向こうへ行ってみよう」と誘いましたが、

『わたしゃごめんだよ』ちびまる子ちゃんのような返事でした。

 

地元の方は、こちらに帰って来られるように小石を積んで通るそうです。

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賽(さえ)の神(集落の境にある邪悪なものを取り除く砦の役割)に小石を積んで通る風習は、ここに限らず見られます。

 

さて、冷やかしに来た訳でなく、ここの黄泉の国への手紙ポストが目当てです。
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東日本大震災をきっかけに、ここへ慰霊として訪れる人が増え、2017年に設置されたそうです。詳しくは先に紹介したコラムをご覧ください。

 

秋川雅史さんも「そこに私はいません」と歌ったように、魂を追いかけ、話しかけようとするのは生かされた者の定めなのでしょう。ナンノコッチャ
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ここに届けられた手紙は、毎年6月にお焚き上げされるそうです。

2023年はおよそ1,700通だったのですが、2024年はおよそ12,000通が寄せられて過去最多となったそうです。

ひと月に100人程度の訪問者が、放送後はおよそ2,000人になったと言うからテレビの力すごいなと思います。

 

お互いのお父ちゃんに宛てた手紙を書いてきました。
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ボクの父ちゃんは生きていれば93歳です。

病院にかかるのが大嫌いな父でした。

 

天国までの切手代っていくらだろう。
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お焚き上げは 黄泉比良坂神蹟保存会と東出雲ライオンズクラブなどの住民有志で開催されてます。

ほんの気持ちだけですが、切手代を納めました。

 

岩手県陸前高田市の「漂流ポスト」も有名ですが、大切な人を亡くした悲しみを受け入れるには、手紙を書くこともひとつだと思います。

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最後に一礼して、

次の目的地へ。

 

ここと関係性の深い「揖夜(いや)神社」は、来年(2025年)の正遷座祭(遷宮)にむけて、本殿が囲われていました。

 

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【訪問日】

2024年7月29日

【黄泉比良坂】

住  所  島根県松江市東出雲町揖屋2407

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