島根旅1日目
かつて日本の鉄の7割が中国地方でのたたら製鉄で生産されたといいます。
しかし、そのたたら製鉄は明治以降に近代製鉄の高炉での生産に置き換わりました。
その高炉も CO₂ 排出の問題から、電炉への転換を進めているようです。
このように製鉄技術は時代と共に大きく変化していますが、かつて奥出雲地方の三大鉄師と呼ばれた田部家、櫻井家、絲原家は島根県の政財界の名家として存続しています。
奥出雲町大谷にある「絲原記念館」を訪れました。
15時に到着しました。
暑い中でも、ここに入ると背がスッと伸びる気持ちでした。
絲原家、糸を重ねる珍しい漢字だと思いますが、かつては「糸原」姓だったそうです。
途中で「絲原」姓に変えたとありましたが、その理由までは分かりませんでした。
最初に絲原記念館の受付で入館料を支払います。
「しまねカードアプリ 縁」での割引あります。
カフェの営業は、16時までのため先に国登録有形文化財「絲原家」の方へ進みました。
茶房十五代は、大正時代に作られた母屋の中にあります。
窓ガラスが大正ロマン
世の中には、こんな窓ガラスにリメイクできるフィルムもあります。
お冷もテーブル上でタイムスリップした感じです。
店内は大きなテーブルが並びます。
これら全部絲原家が所有する山林の欅(けやき)を伐採して製作されたものだそうです。格天井も趣ありです。
店名の「茶房十五代」は、絲原家十五代目当主(島根県議会議員)が、くつろげる場の提供を提案してできたカフェであることから名付けられたようです。
十六代目の奥さまが店主です。
メニューは黒板にあります。
アマビエの絵がかつてのコロナ禍を物語ってるね。
イオリちゃんは「珈琲」450円(税込)を注文しました。
香り良いコーヒーです。
本日の焼菓子から「ガトーショコラ」300円(税込)に+100円(税込)で「バニラアイス」トッピングしました。
コーヒーに合わせた甘さ控えめのガトーショコラで、珈琲と共におすすめしたい組み合わせだと感想を言ってました。
ボクは「アイスコーヒー」500円(税込)を注文しました。
滅多に頼まない冷コーヒーですが、たまには良いですね。
同じく本日の焼菓子から「シフォンケーキ」300円(税込)に「バニラアイス」トッピング 100円(税込)しました。
これもアイスコーヒーとベストマッチだと思いました。
添えられたブルーベリーがまた良い役割してました。
テイクアウトにも対応してもらえるのですね。
クーラーの効いた店内でくつろぐ数組のお客さんもぼちぼち店を後にし始めました。ボクらもそろそろ庭に向かいます。
母屋の土間から見える梁がそれはそれは見事でした。
太くて力強い木組みです。
自然の森林を借景として利用したもので、全庭約 1,188㎡(360坪)の広さをもち、その中に約 72㎡(22坪)の池泉を有する池泉鑑賞式に廻遊園式を加味した出雲流の庭園です。作庭者・年代については不詳ですが、その石組手法等から推測すると、天保末年頃から築庭にかかり、その後歴代の当主により整備され明治中期頃に完成されたものと思われます。その樹木・敷砂・石などは全て近郊の物を使用しています。(案内看板より転載)
バナナじゃバナナじゃ思うたら「芭蕉」でした。
記念館所蔵の美術品の中に芭蕉を描いた作品があって気づきました。
不昧(ふまい)流茶室「為楽庵」があり、島根旅ではたびたび「不昧公」(松江藩松平家7代藩主松平治郷(はるさと)のこと)ゆかりのものに出会いました。
絲原記念館の第1展示棟にたたらコーナーがあります。
たたら製鉄のことが分かりやすく展示してあり、たたらの可動模型がありました。
松江工業高校の生徒さんの作品ですって。素晴らしい。
絲原記念館を後にして、宿泊先に向かう途中に、出雲三成駅併設の仁多特産市と奥出雲観光協会に立ち寄りました。
無人駅です。
奥出雲と言えば「雲州そろばん」です。
イオリちゃんも小学校で雲州そろばんを買わされたそうです。
わずか2回しか使わなかったとぼやいていました。
「五つ玉そろばんだったんでしょ。」と揶揄うボク。
ばあちゃんが使うそろばんが5つ玉でびっくりしたのを思い出しました。
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【訪問日】
2024年7月28日
【絲原記念館】
電話暗号 0854-52-0151