芸北オークガーデンは「中国山地の大自然に囲まれた高原リゾートランド」を謳い、天然温泉や宿泊施設、野外ステージ、日本グラウンドゴルフ協会認定のコースなどがあります。夏は近隣のキャンプ場から汗を流しに温泉利用客もやって来る人気の施設です。
その芸北オークガーデン内にある「仙水」さんで、香茸がいただけると伺い、喜び勇んでやってきました。
香茸は人工栽培できないキノコで、深山にあるため、シロを知るものにしか採ることのできないものです。
ボクが幼い頃、一度だけ父と山に入って香茸や、舞茸(父はミミギノコと呼んでいました)、アケビなど山の幸をたくさん採って帰ったことを今でも覚えています。
舞茸は確かに踊りたくなるほどおいしいと思いましたが、香茸は子どもにとって決しておいしいものではなく、むしろ苦手な食材でした。
父は亡くなる直前まで香茸をよく採ってきて、塩漬けにしていました。山でイノシシに出くわして命からがら逃げ出した話や、香茸の生えるあたりはマムシがいることなど聞いていたので、どうして、そうまでして採りに行くのか不思議でたまりませんでした。
だけど、年を取るということは思い出を美化するのか、香茸をなつかしく、久しぶりに食べてみたくなるのです。
山を知り尽くす知り合いもおらず、どこかで見つけたら必ず買ってみようと思ってたところ、こちらで香茸むすびを提供するとの情報を聞きつけました。
しかし、いつでもあるわけではなく、空振りもありとのことです。
でも,思い立ったら即行動!いちかばちかやって来ました。
メニューには、香茸の「こ」の字もありません。
やっぱり無駄足だったのか,とがっかり。でも,せっかくなので何を食べようかなと周りを見回すと、壁に「香茸」の文字が!
?毒キノコでもないのに幻覚か?ん?やっぱり,壁に貼ってある紙に「香茸むすび」の文字が。店員さんに確認すると,あるとのこと。ラッキーだったのでしょうね。
ボクは「香茸むすび定食」972円(税込)を注文しました。
香茸むすび定食は、「香茸むすび」に「うどんまたはそば(ざるも可)」の組み合わせです。
イオリちゃんは「仙水ランチ」1,080円(税込)を注文しました。
仙水ランチは,「洋食メイン盛り合わせ」に「スープ,ミニサラダ,ライス,デザート」のボリューム満点のセットです。
香茸むすびは、くせになるおいしさでした。こりゃー、まちがいのー通うで。
香茸の良さが分かる歳になったということでしょうか。
そうそう、香茸むすびはお店のメニュー表にはありませんので、店員さんに確認してくださいね。
【訪問日】
2018年7月28日
※ 文中の価格は、訪問当時のものです。
【仙水】
電話番号 0826-35-1230