【巣ごもりシリーズ20】
平穏な毎日に戻ったら、また訪れたい飲食店
福山市沼隈町「神勝寺うどん 五観堂」禅修行を垣間見る極太うどん
福山市に、お寺なのだけどワンダホーな施設があります。え、これ以上の表現は見当たりません。
山門向かいの駐車場では係員さんの誘導に従ってください。
寺務所が見えます。建築物として見ても美しい。
「拝観料」1,200円(大人)をここで支払います。
賞心庭の心地池沿いに歩いて行きます。
訪問時は、秋真っ盛りでした。色付く木々に癒されます。
やがて進むと、見えてくる「神勝寺うどん」1,200円(大人)がいただける「五観堂」。
修行体験の一環なので、食事を楽しむのが目的ではありません。
だから、お客は完全入れ替え制のため、ウェイティングボードに記名して、待つこと1時間。
手水に映る、秋の景色。
やがて、呼ばれて店内へ。
指定される席に座っていきます。
ガラス張りの店内で、すごくきれいです。
椿が一輪、ちょっとした心遣い。
やがて始まる、「本店のご利用案内」ではなく、修行の心得の説明が。
四九日(しくにち)と呼ばれる、四と九のつく日には、修行僧もお腹いっぱいうどんを食べていい日だとか。
食事は、音を立ててはいけないのだけど、うどんだけは豪快にすする!そうですよ。
お椀とお箸が並べられ、この間、静かに何もせず待ちます。
左から右に、大から小のお椀を並べ、うどん出汁、おかず、沢庵の器です。
お行儀悪く見えるお箸は、この置き方が作法です。
拍子木にもするという、ぶっといお箸は、口につける先が机面に触れぬよう置きます。
「雲水箸」と呼び、太いだけじゃなく、長い。
おかず、薬味、沢庵。
それぞれ取り分けていただきます。
やがてテーブルごとに順番に桶で出される神勝寺うどん。
雲水箸にも負けぬ、超極太麺デス。
これで二人前、二人で取り分けていただく。
これを啜るって、ムズカシイ。
出汁に付けつけ、口に運んで噛み切るうどん。
しっかり小麦の美味しいうどんです。
お茶のおかわりは、ヤカンから直接セルフで。
イメージは野球部のカオリするやかん。でも清潔ですよ。
またまた、出される新たなる桶。
なんだろな、覗き込むと、
ごはんです。おかあちゃんに怒られてしまいそうな、しゃもじづかい。
このごはんで、すべての器をきれいに拭っていただくのが作法です。きれいにきれいに。
五観堂を後にして、散歩します。
敷地は広く、
立派な庭園にも癒され、
「禅と庭のミュージアム」の名の通り、
不思議なオブジェもあちらこちらにあります。
拝観料は1,200円ですが、お値段以上の価値があります。美術展示あり、浴室あり、アートパビリオンありで一日楽しめますよ。
秋は、紅葉の色付きが美しい。園内広く、健康的ウォーキングにも最適です。
4月25日より拝観中止となっていましたが、6月1日より、境内の散策が再開となりました。
しかし、各施設の内部拝観と飲食施設、浴室の利用は引き続きできません。
再開の際は公式ウェブサイトでお知らせがあるそうですよ。
オススメです。ぜひ行って見てください。
【訪問日】
2018年11月11日
※訪問時の神勝寺うどんは1,000円で、翌日から値上げとなりました。
【神勝寺 禅と庭のミュージアム】
電話番号 084-988-1111(寺務所)